■インフォメーション



■健豆会とは

■施設案内

■えんどう
ファミリークリニック

■させぼ健康クラブ

■メディカルエステ



小児の気管支喘息について
ページ1

1.小児ぜん息とは

小児ぜん息は、呼吸をするときにヒューヒュー、ゼイゼイという音(これを「ぜいめい(喘鳴)」と言います)。初めのうちは、カゼをひいたときに咳が長引いたり、ヒューヒューと呼吸にともなって音が聞こえること(ぜんめい)が多いようです。カゼをひいていなくても喘鳴が聞こえるようになったり、咳がでやすくなったり、運動をすると同じようにぜんめいや咳がでて、苦しくなることがおこるようになるとぜん息が疑われます。

2肺や気管支はどうなっているのでしょう

ぜん息発作の原因となっている体の部分は、気管から分岐した先の気管支と肺胞(はいほう)全般です。まず気管支で起こっていることを整理してみます。

1) 気道炎症
ぜん息発作のほとんどは、ウイルスの感染やアレルギーの原因になる環境性抗原(ダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケ、カビなど)により、気管支粘膜で免疫反応が起こるために、ヒスタミン、ロイコトリエン、化学伝達物質が遊離され、マスト細胞、好酸球、好中球、リンパ球によるアレルギー性炎症反応がおこります。これが長期間続き「気道の慢性炎症」が起こっている状態になっています。この炎症を抑えるのも治療法の一つです。

2) 気道過敏性
気管に慢性炎症が起こっていると気管の粘膜がはれていてヒリヒリしている状態になります。この状態を気道過敏性が亢進しているといいますが、この気道過敏性がぜん息の重症度と相関します。

3) 気流制限
慢性炎症を起こしている気管支が刺激されると、
●気管支粘膜が腫れてきます(腫脹)
●気管支の周りの筋肉の収縮(気管支平滑筋収縮)
●痰がたくさんでてきます(粘液栓形成)
●気管壁が硬くなります(気管壁リモデリング)
がおこり、空気に通り道が狭くなりぜいめいや呼吸困難がおこります。さらに長期間の炎症により気管壁の線維化、平滑筋の肥厚がおこり肺機能が低下(リモデリング)します。
よって、気管支喘息の治療は上記の状態を改善させるために、炎症を抑える薬や気道過敏性を抑える薬、気管支を拡張させる薬等を症状に応じて組み合わせて行く事になります。

3.国内の小児喘息児の頻度は?

これまでの調査では、小学校で、現在症状がある人は、3.3〜13.1%、中学校で、5.3〜11.9%でした。年齢が低いうちは男の子に多い傾向がありますが、大きくなるにつれ男女差はなくなります。

4 室内環境における危険因子への対策は?

小児ぜん息の発症予防、悪化予防のための環境因子への対応の具体的なものです。
まずは喘息の原因を出来るだけ除去しましょう。特にお子さんに受動喫煙をさせないよう十分配慮してください。

寝具

防ダニ布団の使用、高密度繊維布団カバーの使用およびこまめな洗濯、日光干し、加熱、乾燥、殺菌ランプによる処理

じゅうたん

使用しないことが望ましい。フローリングに張り替える。

ホットカーペットもできる限り使用しない。

ソファ

布製のものは使用しない(革製か合成皮革のものを使用する)

ぬいぐるみ

処分することが望ましいが、情操面から必要な場合には洗濯のできるものを少数にとどめる。

家具

数を減らす。扉をつける。ホコリが溜まらないように家具の上に隙間をあけない。掃除のしやすさを考える、家具の上にものを置かない。移動できるようにして家具の裏を掃除しやすくする。

カーテン

ブラインドに替える。洗濯しやすい素材のものにする。

ペット

イヌ、ネコ、ハムスターなど毛の生えたペットは飼わない。

掃除機

フィルター付きで集塵袋も二重になっているものが望ましい

鉢植え

室内におかないようにする

洗濯物

室内に干さない

暖房器具

石油やガスなどの化学物質を発生するものは用いない。

建材

揮発性有機化合物を含有するものはさける

タバコ

受動喫煙をさける。

5.小児ぜん息の急性発作への対応

喘息発作がおこってしまった場合の対応方法は、以下の3段階です。

ぜん息発作の程度の把握

家庭での対応

医療機関での対応

1.家庭での対応

家庭での対応で改善しない場合は受診して下さい。当クリニックでは吸入器の貸し出しも行っておりますが、数に限りがあります。発作が起こらないようにコントロールしていく事が大切です。

喘息発作の程度の分

小発作

中発作

大発作

呼吸不全

呼吸の状態 
       喘鳴

       陥没呼吸

       呼気延長

       起坐呼吸

       チアノーゼ

       呼吸数


軽度

なし〜軽度

なし

なし

なし

軽度増加


明らか

明らか

あり

横になれる

なし

増加


著明

著明

明らか

あり

あり

増加


減少または消失

著明

著明

あり

顕著

不定

呼吸困難感 
       安静時

       歩行時


なし

軽度


あり

著明


著明

歩行困難


著明

歩行不能

生活の状態 
       会話

       食事

       睡眠


普通

やや低下

眠れる


やや困難

困難

時々目を覚ます


とぎれとぎれ

不能

障害される


不能

不能

障害される

意識障害 
       興奮状態

       意識低下




なし


やや興奮

なし


興奮

ややあり


錯乱

あり

PEF(吸入前)

    (吸入後)

>60%

>80%

30〜60%

50〜80%

<30%

<50%

測定不能

測定不能

Spo2(大気中)

>=96%

92〜95%

<=91%

<91%

Paco2

<41mmHg

<41mmHg

41〜60mmHg

>60mmHg



2.医療機関での対応

医療機関でも家庭同様に、発作の程度の評価を行い、吸入、点滴、ステロイドの使用、入院という手順で進められます。





   こういう事態にならないように適切な治療により喘息をコントロールすることが大切です。

次ページへ続く→

Copyright (C) 2006 Endo Family Clinic. All Rights Reserved.