| (2)引きつけについて |
ひきつけを起こした際には以下の点を観察して下さい。
@回数と年齢:初回か、2回目以降か? 年齢は?
A発熱の有無:38℃以上か?
B持続時間:1〜2分か? 20分以上か?
C呼吸困難、チアノーゼの有無:口唇のみ? 全身?
D意識障害の有無:目の状態(眼球上転、一点凝視)。
E部位:全身性?局所性か?両側性?片側性?
F様子:強直性(引きつったまま)か間代性(引きつったり弛緩したり)か?
G合併症の有無:頭痛、嘔吐、下痢の有無。
Hひきつけ後の状態:元気になった? ぐったりしている?
痙攣時の処置は
@うつぶせか側臥位にして顔を横に向ける(嘔吐物の誤嚥を避けるため)。
A衣服をゆるめる。
B危険な場所から移す。
C熱があれば冷やす。
D解熱剤の座薬を肛門に挿入する。
E痙攣が5分以上続けば病院へ。
痙攣の予後は、
@大抵の痙攣は5分以内に終わり、永久的な影響を及ぼすことはほとんどありません。
A痙攣そのもので死ぬことはありません。
B痙攣の予後は原因疾患によります(脳炎が原因であれば脳炎で死亡することはある)。
熱性痙攣であれば予後は良好です。
痙攣の頻度
3才までに4%、5才までに7%、小児期に10%。1〜2才に多いと言われています。
急性期の治療(10分以上持続する場合)
@セルシン10rを1分間以上かけて緩徐に痙攣が止まる量まで静注する。
A静注困難な例では、フェノバール5〜10r/sの筋注、ワコビタール坐薬100r、エスクレ坐薬500rの挿入。
B解熱と感染症の治療。
抗てんかん薬および解熱剤の発熱時間歇投与
38℃前後に発熱し、上記の処置を行っても発熱が持続する場合は、8時間後に再度これを繰り返す。この時に解熱剤の頓服または坐薬を併用してもよい。使用の時期が遅れると痙攣が再発してしまうので熱が38℃を越えそうな時には解熱剤を使って下さい。
最初の発作(ひきつけ)で慌てないお母さんは居られないと思いますが、ひきつけの大部分を占める熱性痙攣は予後良好で子供には珍しくない病気ですので心を落ち着けて上記の点を観察してください。発作が終わっても意識が混濁したり、抗けいれん剤(ダイアップ座薬等)の副作用で眠ってしまう事がありますが、心配はありません。
を噛むのを防止するために、お子さんの口のなかに割り箸やタオル等を入れるとかえって嘔吐物を誤嚥して肺炎を起こしたりする危険性があります。引きつけで舌を噛んで死ぬことはありませんので口の中には何も入れないようにして下さい。
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