| (3)嘔吐について |
原因は、
@消化器疾患(最多)・・・感染症、通過障害、炎症、潰瘍他。
A心因性・・・ストレス等
B中枢神経疾患・・・脳炎、脊髄炎、脳腫瘍、頭蓋内出血。
C内分泌・代謝異常・・・低血糖、アセトン血性嘔吐症、糖尿病性アシドーシス先天代謝異常、尿毒症
D新生児では生理的にも見られます。
E喘息等による咳に伴う嘔吐もあります。
嘔吐の観察点は、
@嘔吐の状態および・・・前駆症状の有無(突発的か、咳に伴う場合は心配なし)
吐物の観察
食事(食事との時間的関係、食後何分?何時間?特別変わったものを食べてないか)
吐物の色(赤?こげ茶色?緑がかった色?)
回数と量(1日の嘔吐の回数)
顔色(蒼白?)
A随伴症状の観察 ・・・下痢、発熱、腹痛、腹部膨満、食欲、頭痛、機嫌、意識
B脱水症の有無(後述)
C嘔吐後の状態 ・・・軽快か、増悪か。ぐったりなるか。
直ちに受診すべき嘔吐は
@吐血・・・吐物のなかに血液が入っている。(サンプルを持参して下さい)
A腹痛・・・2時間以上つづく腹痛。痛がるように泣く。
B脱水・・・数時間排尿がない。尿量が少なくなっている。
C腹部外傷・・・最近、お腹をぶつけたりしませんでしたか?
D毒物摂取の疑い・・・薬や化学薬品を摂取した可能性がありますか。
E食道異物の疑い・・・食道につかえるようなコインやボタン等を飲んでいませんか?
F寝起きが悪い・・・寝てばかりいますか。うわごとは?(ライ症候群、脳炎)
G項部硬直・・・顎先を胸部の中央へつけられますか(髄膜炎の可能性)?
治療は、
@絶食・・・かぜ、ウイルス性胃腸炎などによる嘔吐は、一般には吐き気が良くなるまでは与えないで下さい。その後に、糖質を含む水分、野菜スープ、うすい果汁(オレンジ系は吐き気を促すので与えないで下さい)やスポーツドリンク等を少量ずつ与えます。吐かない程度に水分を沢山与えるのがコツ。重症の場合はためらわずに受診して点滴してもらって下さい。点滴で血液中の電解質を補正するだけでも気分が良くなります。
A治療薬・・ワコビタール坐薬(15r,30r,50r,100r)ナウゼリン坐薬(10r、30r)嘔吐に下痢が合併して座薬が使えない場合は吐き気止め(プリンペラン等)を点滴で入れることがあります。
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