| (9)各論3 特発性発疹 |
原因:1988年に原因はヒトヘルペスウイルスHHV-6であることが証明されました。その後、突発性発疹の中にエンテロウイルスを原因とするもの、1994年に新しく発見されたHHV-7も、その初感染像として突発性発疹を呈することが報告されました。HHV-7による突発性発疹は、臨床的には二度目の突発性発疹として経験されることがあります。感染経路は経口あるいは経気道的だと言われていますが、唾液中に排泄される量がより多いHHV-7の方が何故、後から感染するのか等不明なことも多い疾患です。HHV-6、HHV-7のいずれも、ヘルペスウイルス科βヘルペスウイルス亜科に属する2本鎖DNAウイルスです。
99%の患者さんが0〜1歳で、不顕性感染が20〜40%で3歳までにはほとんどの乳児が抗体を獲得します。生後初めての発熱として経験される事が多い疾患です(ピークは5〜7ヶ月)。
症状:38度以上の発熱が3日間ほど先行した後、解熱とともに淡紅色〜鮮紅色の斑丘疹が体幹を中心に顔面、四肢に数日間出現する(写真1および2)。多くは発熱と発疹のみです。診断については、永山斑(病初期口蓋垂の根元の両側に認められる粟粒大の紅色隆起)を見つけることにより、有熱期間中に診断が予測できることもありますが、多くは臨床経過から診断がつきます。
発熱初期に稀に熱性痙攣を合併することがありますが、一般に予後は良好です。熱が高い割には元気が良いのも特徴です。
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| 写真1. 解熱後に出現した発疹 |
写真2. 躯幹を中心に出現した淡紅色の紅斑る |
治療:対症療法のみ。抗ウイルス剤が効果的な場合もありますが、通常は不要です。熱が下がれば入浴も可能。2〜3日で治ります。感染症予防法では4類(定点観測)、学校保健法による出席停止の規定はありません。
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