| (11)各論5 水いぼ |
| 原因:伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus)の感染によっておこる皮膚感染症です。保育園・幼稚園から小学校低学年に多く見られます。春から秋にかけて多く見られます。腋の下、二の腕の内側などから拡がっていきます。引っ掻いてつぶしてしまうと、中の汁がついてさらに増えていきます。プールのビート板を介して伝染することもあります。ウイルス感染症なので、免疫ができると罹らなくなります。(水いぼは大人にはいません) ただし、免疫が完成するまで、数ヶ月から2年くらいは罹ります。
症状:最初は、あわ粒のような小さな丘疹です。しだいに1-3mmまで大きくなって、表面が白い光沢のある、軟らかい疣になります。よく見ると真ん中にえくぼがあります。わきの下や膝の裏など、皮膚がすれ合うやわらかいところによくできます。水いぼをつぶした爪で他の場所を引っ掻くことで、しだいに拡がっていきます。アトピーのある子は、拡がりやすいようです。
診断:見ればだいたい判ります。
治療:先がリング状になっているピンセット(圧出鉗子)で、一つずつつまんでつぶしています。この方法がもっとも一般的ですが痛みを伴うので事前に麻酔薬のテープ(ペンレステープ)を貼ってから圧出することもあります。ペンレステープは稀にショックを起こすこともあります。液体窒素を使って処置をする施設もあります。放っておいても免疫が出きれば自然に治癒しますが、5年以上続く場合もあるようです。乳幼児で圧出鉗子を怖がる場合はスピール膏を使う方法もあります。イソジン等の外用消毒剤でも若干の効果は期待できます。ハト麦茶に含まれるヨクイニンがいぼに効果があると言われています。数週から数ヶ月でゆっくりした効果があります。40%硝酸銀(腐食剤)に25%の小麦粉を混ぜてみずいぼに塗る硝酸ペレット法もあります。皮膚が黒ずむことがありますが、跡は残りません。
出席停止:休む必要はありません。プールも禁止する必要はありません。
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