| (14)各論8 リンゴ病 |
原因:伝染性紅斑(erythema infectiosum)は第5病(the fifth disease)ともよばれ、頬に出現する蝶翼状の紅斑を特徴です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」とも呼ばれます。原因は、ヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19:以下B19)です。原因ウイルスは単鎖DNAウイルスであり、パルボウイルス科パルボウイルス亜科エリスロウイルス属に属するヒトパルボウイルスB19です。多くの非定型例や不顕性感染例があります。
潜伏期:7〜20日
感染期間:発疹出現1週間前。紅斑出現後は感染しません。
好発年齢:5歳以上。学童期に多い。乳児と成人は稀。
好発季節:冬から春への発生が多い。
症状:急に両頬がリンゴのように赤くなるのが特徴。発疹は手足の伸側に広がりレース状になる。殆ど熱はないか、あっても軽い。
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| 写真1.両側の頬に出現した蝶翼状の発疹 |
写真2. 上肢伸側に出現した発疹 |
経過:顔の発疹は5日、四肢は7日でよくなる。再発疹(日光、入浴等)が10〜30%見られる。不顕性感染、非典型例もある。
予後:良好
治療:特効薬もワクチンもありません。γ-グロブリン製剤の投与が有効なことがあります。
合併症:血性貧血患者がB19感染を受けると重症の貧血発作(aplastic crisis)を生ずることがあり、その他にも関節炎・関節リウマチ、血小板減少症、顆粒球減少症、血球貪食症候群(VAHS/HPS)、免疫異常者における持続感染があります。また、妊婦感染による胎児の異常(胎児水腫)および流産があります。
再発:なし(二度なし病)
登校停止:学校保健法による規定はありませんが、「学校長が学校医と相談をして第3種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」という解釈がなされています。 |