| (16)各論10 百日咳 |
| 原因:グラム陰性桿菌である百日咳菌Bordetella pertussis の飛沫感染ですが、一部はパラ百日咳菌class=SpellE>Bordetella parapertussisも原因となります。
潜伏期:普通7〜10日(5〜21日)
症状:カタル期(1〜2週間);はじめは感冒様症状で、咳が夜間ひどいです。
痙咳期(約1ヵ月);連続性咳嗽、特有な内へひく咳が見られます。乳児では無呼吸発作、痙攣を来すことがあるので要注意。機序は不明ですが脳炎にも要注意。
回復期(2〜3週間);強い咳はゆっくり消失する。
診断:菌の同定以外に、ペア血清で4倍以上の抗体価上昇があるか、シングル血清で40倍以上であれば診断価値が高いと言われています。ELISAやPCRによる方法もあります。
合併症:肺炎、無気肺、中耳炎、脳炎、痙攣
治療:マクロライド系抗生剤(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)を7〜14日内服。初期に内服すれば早く治ります。抗生剤以外は対症療法。部屋の空気が乾燥しないようにします。水分を補給し、脱水に注意する。
予後:死亡率は日本では1%以下。小さい子供(特に生後6ヵ月未満)ほど重症で死亡率も高い。
感染期間:カタル期〜4週間、濃厚な接触では70〜80%感染します。エリスロシンを内服すれば菌は1〜2日で死滅するので伝染しません。
登校停止:百日咳は学校において予防すべき伝染病第2種に定められており、特有の咳が消失するまで出席停止です。ただし、医師によりその病状から伝染のおそれがないと認められたときは、この限りではありません。
入浴:状態がよければ可。
注意:チアノーゼ、無呼吸発作、脳症、衰弱、肺炎の場合や、3〜4ヵ月以下の乳児で百日咳症状のある場合は入院を要す。抗生剤の予防内服(7日間)は有効との報告もあります。 |