| (17)各論11 溶連菌感染症 |
| 原因:A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)と呼ばれ(α溶血は不完全溶血、γ溶血は非溶血を指す)ます。
症状:発熱、咽頭痛。発熱は39〜40℃の事が多く、扁桃腺の化膿、苺舌や体に発疹が見られることがあります。
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| 写真1.典型的な苺舌 |
写真2. 猩紅熱での体幹部、顔面の発疹と口囲蒼白 |
舌の変化としては、発症早期には白苔に覆われた white strawberry tongueがみられ、その後白苔が剥離してred strawberry tongueとなります。
1週目の終わり頃から顔面より皮膚の膜様落屑が始まり、3週目までに全身に広がります。
診断:咽頭培養により菌を分離することが基本ですが、A群多糖体抗原を検出する迅速診断キットも有効です。ただし、迅速診断キットの特異度は一般的に高いのに対し、感度は50〜95%とさまざまで、菌量に依存するため、咽頭擦過物の採取を上手にすることが大切です。
予後:合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもあります。
感染期間:治療開始後24時間で感染性はなくなると言われています。
治療:治療にはペニシリン系薬剤が第1選択薬ですが、アレルギーがある場合にはエリスロマイシンが適応となり、また第1世代のセフェムも使用可能です。いずれの薬剤もリウマチ熱、急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、少なくとも10日間は確実に投与することが必要です。除菌が思わしくない例では、クリンダマイシン、アモキシシリン/クラブラン酸、あるいは第2世代以降のセフェム剤も使用されます。小児のいわゆる「風邪」では溶血性レンサ球菌感染症以外は抗生剤は不要であるという考え方もあります。逆に言えば確定診断がついた場合には合併症を防ぐためにも10日間しっかりと抗生剤を服用することが大切です。
出席停止:本疾患は学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定はされておらず、学校で流行がおこった場合にその流行を防ぐため、必要があれば、学校長が学校医の意見を聞き、第3種学校伝染病としての措置を講じることができる疾患のうち、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病のひとつとして例示されています。実際には抗生剤による治療開始後24時間で感染性はなくなります。 |