| (番外編4)小児のスキンケア |
スキンケアの基本は「清潔」と「保湿」です。
アトピー性皮膚炎の場合を考えてみると、顔の中心部には皮膚炎が起きません。顔の中心部(鼻のまわり)には脂腺が沢山分布していて常に保湿されているためと考えられます。よって脂腺が少ない部位には適切な保湿剤を使用することで炎症を抑えることが可能になります。保湿剤には、軟膏(ワセリン等)やクリーム、ローションがあり炎症の部位に応じて使い分ける事が大切です。ステロイド外用剤等で炎症が軽快した後も、保湿剤は継続することをお勧めします。特にワセリン(プロペトやプラチナベース)は1日に10〜20回塗布することによって皮膚のバリア機能を助ける作用があり、乾燥肌やアトピー性皮膚炎に有効です。
外用剤(ワセリン以外)を塗る場合は、化粧も同じですが、重ね塗りは良くありません。お風呂で綺麗に洗い流してから塗りなおしてください。お風呂では石鹸を良く泡立てて、お母さんの指の腹で優しく洗ってください。けっしてガーゼやナイロンタオル等でゴシゴシ擦らないで下さい。皮膚が傷ついてしまいます。お湯につかるだけでも皮膚の表面の皮脂は落ちてしまいます。皮脂を落としすぎると皮膚のバリアが壊れてしまいます。もちろん、汗を洗い流すことは大切です。洗い終わったらタオル等で上からポンポン押すような感じで水分をふき取って下さい。タオルでゴシゴシ拭いたらまた皮膚が傷ついてしまいます。
赤ちゃんのヨダレで口の周りがカブれる場合は、ワセリンを何度も塗ることによりヨダレを弾いて皮膚のバリアを守ることが出来ます。また、下痢の際は、腸液がアルカリ性であるために弱酸性である皮膚の表面のバリア(皮脂とも脂肪層とも呼びます)が壊れてカブレの原因になります。下痢を繰り返す場合は、可能なかぎりお湯でお尻を洗ってあげて下さい。皮膚のバリアが下痢で壊れると、腸内の常在菌であるカンジダ菌(カビの一種)による皮膚炎を起こす場合があります。カブレがひどい場合は、ご相談ください。
|